資格欄が「普通自動車免許」と「高等学校教諭一種免許状(理科)」ぐらいじゃないですか?
あとは「TOEIC」や趣味や興味で「FP」「普通自動二輪車免許」など書けるかもですね。
ここでは「Microsoft Office Specialist(以下 MOS)」を紹介します。
Word, Excel, Power pointは大丈夫ですよね。学業や研究で必ず使うので、なんだかんだと我流である程度使えてます。公式の資格「MOS」があります。本1冊で1~2週間やればすぐ取れます。
私の専門学校でもダメ押しの資格で取っています。MOSを取ってないと、資格欄では専門学生に負けていると思って下さい。
少しでも、「寂しい資格欄」を埋めておきたいと思った方、読んで頂けたら嬉しいです。
我流の限界
Officeシリーズ(WordやExcelなど)は、研究をしていれば必ず使います。自然に使えるようになりますよね。
しかし独学我流。実は世間とズレてるかも。
- プレゼンでアニメーションを使いまくったり、どギツイ配色をしていませんか?
- 研究会プレゼンで最初は優しく、だんだん引き離すプレゼンをしてませんか?
例えば青地に黒文字(文字が滲んで読みづらい)、真っ白な背景(暗室のプロジェクターでは目が痛い)など、何となくや自分の好みで、ヤラかしていることも。
学部によって方向性も違うんですよね。
私が見た傾向。工学部系はAppleの故ジョブズさんのように、必要な文字と写真だけ、あと動画を埋め込むのも大好き。理学系は情報をたくさん載せます。教育学部はアニメーションをふんだん使います。
企業で好まれるのは工学部系に近い。さらにピクトグラムなどのアイコンも取り入れ、配色も気にしていきます。
Word, Excelには、レポートに役立つ便利な機能・オリジナルアプリが作れるマクロ機能もあります。社会に出る前に、我流だけでなく書籍で体系的に学んでおいて下さい。
1~2週間で勉強して資格も取る
Microsft社公式資格「MOS」は、各アプリ(word, excel, power pointなど)に設置されています。
履歴書に1~4行も手軽に追加できるので、お薦めです。
私の専門学校の学生さんでも1~2週間で合格します。「もう今年は大きな資格がない」年度末に「本年度の資格がゼロ」の学生さんに、ダメ押しの資格として薦めています。
大学生・大学院生なら余裕ですよ。
むしろ持っていないと、人事さんに「就活する気あるのかな?」「なんで資格取ろうとしなかったのかな?」と疑問に思われるかも。
私なら「直近1年に資格成果が出ているかな?」は見ますね。
新人研修で使われる本
MOS対策には、FOM出版さんの本がお薦め。
富士通社での新人研修を書籍にした本で、「MOSと言えばこれ!」と定番です。

例えばWordには、脚注や参考文献の自動採番など便利な機能があります。教育学部系は卒論をWordで書くところも多いので、かなり役立ちますよ(理系はLatexですよね)。
私がIT会社にインターンシップに行った時、最初の2日間がWord、2日間がExcel。その後メインフレームを使ったプログラミングとバックアップ業務をしました。「ものすごく良い本に出会えた!」と感銘を受け、インターン終了後すぐに本を購入し、同級生にもプレゼントもしたぐらい。
模擬試験プログラムが本番試験とそっくり。3~5回取り組めば、本番でも9割得点で合格できます。
学びが多いのはExcelの方。Wordは簡単。すぐに1行増やしたいならWordですが、退屈だと思います。
「どちらか一冊」というなら、私はExcelを薦めます。
Excelは結構発見があるので、資格うんぬん以前にMOS本で実習した方が良いです。入社した後に調べながらとかバカバカしい。「amazonのMOS-EXCELページ」
Wordはほとんど発見がないですが、公式ならではの書式指定があるので、資格対策にMOS本は必須です。例えば「アクセント2」とか「スタイルシート」とか。普段は色やフォントで選んでいたのですが、別のやり方も出題されます。「amazonのMOS-WORD本ページ」
あとPower Pointは資格欄を埋めなくても良いならカットで。学びはないです。実際、Word, Excelには上位資格Expertがありますが、パワポにはありませんし。「amazonのMOS-PowerPoint本ページ」
なお、同社から問題集・他社の本もあります。見た目が似てるので注意してください。間違って買うと後悔しますよ。3,000円の損。

エキスパートもとっておきたい
MOSには2つのランクがあります。
- ベーシック:一般的な使い方
- エキスパート:高度な使い方
- Wordでは、長文作成の便利機能(目次, 図表一覧, 差込印刷)
- Excelでは、データ分析やマクロ機能(水平/垂直参照, スライサー, VBA)

エキスパートは更にプロな使い方。分かり易いのは「マクロ(プログラム)」。研究室では専用ソフトや自作プログラムを使っているかもですが、企業ではアプリを使いこなす方が多いです。
例えば、私の専門学校では、座席表の自動生成に使っています。学生リストと教室番号を入力してボタンを押すと、席順が自動で作られます。また学生簿の自動生成でも使っています。手動で大量に作るような場面にマクロ(プログラム)は有効ですね。
学校ですら使っているんだから、企業ならもっと使っていますよ。
エキスパートも取得しておけば、入社後にこれらのマクロに出会っても驚かず使えます。
大学生・大学院生なんだから、エキスパートまで取ってください。私の専門学生でも優秀な学生さんは取得しています。持っていないと負けますよ。
学歴だけでなく、資格でも実力差を見せつけましょう。ベーシックと同じくMOS本で大丈夫です。
Expertは、WordもExcelもお薦めです。
Word-Expertの長文機能はレポート/マニュアルの作成に大いに役立ちます。目次・図表の自動生成、脚注・参考文献の自動採番は便利でした。私はアウトライン編集での章立てが、その後の使い方に大きな影響がでました。「amazonのMOS-WordExpertのページ」
Excel-Expertの目玉はマクロ。エクセル内にちょっとしたプログラムを作れます。アプリのようにメニューやボタンを設けて、操作したら自動で計算ができるように。使えるとかなり重宝されます。社内のだれもが使えるアプリを簡単に作れるので。「amazonのMOS-ExcelExpertのページ」
まとめ | 更にITに興味があるなら
お疲れ様でした。
もし資格欄が貧相だったら、すぐにMOSを勉強して取得してください。
MOSは、就職だけでなく、これからの研究活動にも役立つ資格です。資格は、スキルの証明だけでなく「新しいことへの理解力」「就活への熱意」でもあります。
あり得ないことですが、もし「何故MOSを取らなかったんですか?」と聞かれたら、どう答えます? 「研究に専念して~」「充分我流で使えるので~」「取る必要がないと思って~」と答えますか?
「こんぐらいさっさと取っておけよ」と私なら思います。自分で隙や弱みを作っちゃ世話ないですね。
私のクラスの専門学生は、ほぼ全員が取得しています。
ベーシックなら、EXCELがお薦め。WORDとPowerPointが簡単すぎるので。
エキスパートは、WORDからがお薦め。EXCELが難しめなので。
- 「amazonのMOS-WordExpertのページ」
- 「amazonのMOS-ExcelExpertのページ」
- パワポのエキスパートは資格自体がありません
さて、もしITに興味があるなら「ITパスポート」「基本情報技術者」などもお薦めです。院卒なら「応用情報技術者」「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」があると良いですね。
「基本情報技術者」はIT専門学校の一大目標。優秀な学生さんは、さらに上の資格まで取ります。
私の大学学部の同期もいつの間にか取得して大手企業に就職しました。当時は「そんな資格あるんだ知らんかった(でも、院に行くから関係ないや)」と思っていました。その後大学院で独学で取りました。
もしIT企業への就職を目指すなら、これらにも気を配らないと負けますよ。
なお、私は研究職・専門分野で食っていけない時に備えて、大学院時代に「応用情報技術者」まで取っておきました。情報系の学部への就職にも、地元専門学校の転職にも役立ちました。
私は、2023年から「ITパスポート」などの資格解説Noteを作っています。2025年現在400を超えました。まずは「過去問道場」さんとは思いますが、点数が伸び悩んだら一度覗いてみて下さい。
以下は全て無料です。

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